レンズ フードにPLフィルター操作窓を開ける方法         
(レンズフードに操作窓の図を描いた後の実作業時間は2個分で45分
  2005.11.13. / R-1 11.24.
目的
風景撮影では特に大きな効果を発揮してくれるPLフィルターですが、レンズに付属するフードの出来如何によってその操作性に大きな差があり、PLフィルターの操作性が良くないフードを使用していると、却ってシャッターチャンスを逃してしまうことにもなりかねないのはご存じのとおりです。

最近入手したオリンパスズイコーデジタル(ZD)14-54、50-200のフードもご多分にもれずで、オリジナルのままではPLフィルターの使用がためらわれました。これを改善するため、筆者が以前にニコンAF-S80-200およびミノルタα100-400のフードに手を加えたのと同じ方法で、この2本のZDレンズのフードにDIYでPLフィルター操作窓を開けました。結果にも満足です。

この作業は道具とごく僅かな工作経験があれば極めて簡単で、当然に他のレンズフードにも応用可能です。ついては今回の作業内容をここに掲載し、世の写真撮影愛好の方々へご参考に供します。

なおここに記した方法によりご覧になった方が行ったことやその結果について、筆者は何らの保証もいたしませんし、何らの責任も負いません。 あしからずご了承下さい。
用意するもの
電動ドリルと3mm前後のキリ、 全長20cm位の半丸棒ヤスリ、 ニッパー、 下敷き用ウェスなど

作業手順
.PLフィルター操作窓を開けたい位置にW3cm×H1.5cm位の長円を描き、
  描いた線の内側に沿って電動ドリルで小穴を開ける。

  このときのコツというか最重要ポイントは、ドリルのキリを穴開け位置に垂直に当てることです。
  ちょっと傾くとキリが滑り、フードに傷を付けたり、フードを押さえている手を怪我します。
  垂直に当てる自信がない方は、ポンチと金槌を調達し、穴開け前にキリ当て位置をマークする
  のが良いと思います。 筆者はいきなりキリを当てましたけど・・、ミスは1度もありませんでした。

  PLフィルター操作窓を開ける位置は、通常はフードの下側が良いでしょう。
  フィルター取付枠が回転するレンズの場合は、レンズをボデーにつけてフィルター取付枠の回転
  具合を調べ、回転しても開けた操作窓がなるべく下側に来るよう、穴開け位置を上手に決めなけ
  ればなりません。

.小穴開け完了状態

3-1.中心部を指で押し抜く。小穴の間隔を空けすぎて指で押して抜けないときは小穴の間をニッパーでカットする。

3-2. 3-1と同様

.PLフィルター操作窓を押し抜いた状態

.仕上げに使う半丸棒ヤスリ

.4で押し抜いたPLフィルター操作窓を半丸棒ヤスリで仕上げる。結果は次のとおり。これで完成。

.PLフィルター操作窓を開けたフードをレンズに装着すると次のとおり。これでPLフィルターの操作は快適です。